SFTS

SFTS(重症熱性血小板減少症候群)

SFTS(重症熱性血小板減少症候群)

🏥 SFTSとは何か?

SFTS
(重症熱性血小板減少症候群)は、SFTSウイルスによって引き起こされる人獣共通感染症です。

マダニが主な感染媒介者として機能し、感染した猫の血液や体液を通じてヒトにも感染します。
⚠️ 特に猫での感染報告が多く、東日本でも拡大中
🦠
病原体
SFTSウイルス
(ブニヤウイルス科)
🐛
感染経路
マダニ咬傷
(フタトゲチマダニ等)
🌍
流行地域
西日本
(東日本にも拡大中)
神奈川・千葉・秋田で確認
📅
活動期
春〜秋
(4-11月がピーク)

⚠️ なぜSFTSがこれほど危険なのか

62%
猫の致死率
27%
ヒトの致死率
0
特効薬の数
856頭
2024年の感染確認数

致命的な特徴

SFTSはマダニが運ぶ致命的なウイルスで、感染した猫との接触でヒトにも感染します。
早期発見と適切な対策が、愛猫と家族の命を救う唯一の方法です。

🔄 ウイルス拡散の精密なメカニズム

感染経路 – 4段階の危険な連鎖
1
🦌 → 🐛
野生動物からマダニへ
感染した野生動物(シカ、イノシシなど)の血液を吸ったマダニがウイルスを獲得
2
🐛 → 🐱
感染マダニから猫へ
草むらや茂みで感染マダニが猫を咬んでウイルスを注入
3
🐱 → 🦠
猫の体内でウイルス大量増殖
血液・唾液・体液に数億個/mLの高濃度ウイルスが蓄積
4
🐱 → 👨‍⚕️
感染猫からヒトへ(最も危険な段階)
① 直接接触(血液・唾液・尿・便)
② エアロゾル感染(くしゃみ・咳の飛沫)
③ 間接接触(トイレ・食器・寝具)
重要:感染した猫の血液1mLには数億個のウイルスが存在。猫のお世話や、猫が使用したトイレの掃除でも感染リスクがあります。

📋 主要症状(頻度順)

猫で特に注意すべき初期症状(5-14日の潜伏期間後)
🌡 発熱(39°C以上)
😴 食欲不振・元気消失
🤢 嘔吐・下痢
💊 黄疸(猫で非常に顕著)
重篤な血液の異常

血液検査で以下の異常が見られることがあります:

  • 血小板数の大幅な減少(出血しやすくなる)
  • 白血球数の減少(免疫力の低下)
  • 肝機能値の上昇(肝臓への影響)
  • 炎症反応の急激な上昇

⚖️ 治療成功の重要ポイント

🛡️ 絶対に押さえるべき3つのポイント
💊 マダニ駆除剤の投与
獣医師と相談して適切な駆除剤を定期的に投与。これが最も効果的な予防法です。
🌿 猫の外出管理
草むらや茂みを避ける。外出後は愛猫の体をチェックして、マダニがついていないか必ず確認。室内飼いが最も安全です。
🔍 日常の観察
食欲・元気・体温の変化に注意。少しでも異常を感じたら、すぐに動物病院へ。
🏠 同居動物への注意

1匹が感染した場合、他のペットも感染している可能性があります:

  • 他のペットも獣医師に診てもらう
  • しばらくの間、ペット同士を分離する
  • 全てのペットの健康状態を注意深く観察
🚨 こんな症状が見られたら即座に動物病院へ
発熱(39°C以上)・食欲不振・元気消失
嘔吐・下痢・黄疸(猫では目や歯茎が黄色くなる)
マダニがついているのを発見した場合も要注意
※ 症状が現れる前でも、マダニ咬傷があれば予防的に受診を
執筆者
永野 真樹